柳瀬陶房 柳瀬和之のオフィシャルサイト
Flow
土が均一になるように練りあわせます。粘土の中に空気が含まれると成形が難しくなったり、焼成で割れたりします。菊練りと呼ばれる練り方で気泡が含まれないようにします。昔は、土練り3年と言われました。
ロクロの回転を利用して形を作ります。よく濡らした状態で成形しないといけないので、水引きとも言われます。半乾きになりましたら、ひっくり返して高台部分を削り出します。
釉薬をかけたとき、釉薬の水分で割れないように700~800℃で焼成します。800℃までの焼成なら、水分をすばやく吸収できながら割れない生地の状態になります。
調合された釉薬を素焼き生地に掛けます。釉掛けで施される釉薬の厚みで、発色が変わったりもする難しい作業です。
自宅工房にある窯は、灯油を使って焼成しています。1230~1250℃を最高温度として焼き上げてます。年に1~2回、越前穴窯を使用して4日間焼き続ける、焼き締めの作品も作ってます。
作品の裏の部分のざらつきを磨いて完成となります。窯の扉を開けるまでは、毎回緊張します。